【第6回/ボイトレブログ】楽器(身体)を知ろう!② 声の高さってどうやって変えるの?
こんにちは。 ウィンズ音楽教室ヴォーカル科専任講師の長田俊太郎です。
声の高さってどうやってかえるの?
前回のブログで発声のメカニズムは管楽器に近いと説明しましたが、
管楽器は管の長さを変化させて音程を調節するのに対し、人間の身体(ヴォーカル)は 自由に伸び縮みできるわけではありませんし 笛のような感じで首や口腔外に穴を開けることもできません。
というか、それってホラーですよね(笑)
ヴォーカルの音程調節に関しては、ギターやベース またストリングス全般のような弦楽器に近いですね。
弦の振動範囲が短く細くなり 強く引っ張れば高音になります。そして、長く太く、緩くなれば低音になります。
しかしながら、声帯は2枚のヒダが1セットあるのみ。
長さも1cm程度で、どんなに鍛錬しても2倍以上の長さにする事は不可能です。
※ちなみに、振動範囲(長さ)と音程の高低は 長さが2倍で約1オクターヴの変化があります。ギターやベースでいう1フレットが半音なので、12半音で1オクターヴ=12フレット分って事になります。
以前の投稿でも触れましたが、人間の身体(ヴォーカル)は 声帯の長さ(張力)と厚さを変化させて 音程の高低調節を行います。
例えば、一般的に 女性が行う日常会話では 周波数は200回/1秒ほどと言われています。さらに、裏声を使うと8000回/1秒ほどの周波数の鳴りになることも可能です。
あくまでも一般の方のレベルでの話で、ボイトレを受講している プロのシンガーやボイストレーナーは更に高い周波数となり、5オクターヴの音域での振動も可能です。
ギターは6本弦の楽器ですが、全ての音域を合わせて3オクターヴちょっとぐらいでしょう。
つまり、声帯は様々な 太さ・長さ・張力の弦を揃えている楽器なのです。
声帯の長さ・厚みを変えさせるのが内喉頭筋ですが、唄っている最中は声帯の形を瞬時に変化させなければならないのです。
更に、前述にもあるように 声帯は激しい音程の上げ下げがある訳ではない日常会話内でも毎秒100~250回ほど振動していて、声帯そのものや 声帯を動かす為に伸び縮みを繰り返す筋肉も微細でハードに稼働し続けているんです。
つまり、歌を唄うという事は 表現を行い想いを届けるエンターテインメントであると同時に肉体を酷使する重労働でもあります。
無理に大きな声・高い声を張り上げて出せば 声帯や周辺の筋肉を痛めてしまったり、声帯結節・ポリープができてしまったりする事もあります。
正しい呼吸法・発声法を身につける事の重要性を十二分にお解りいただけたと思います。
ウィンズ音楽教室では 声のプロフェッショナルである ボイストレーナー陣が 生徒さん一人一人に合わせた指導方法で 基礎から丁寧に発声法を指導致します。
歌だけではなく、日常会話やお芝居・セミナーや公演や授業などの発声・発音に関してのお悩み・相談でもかまいません。
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