【自由が丘のギター教室】ギター講師小倉大典のブログ/第14回「温度と湿度」
こんにちは。
自由が丘の音楽教室ウィンズ音楽教室ギター科講師の小倉大典です。
暑さが続いたり台風でいきなり大雨になったりところころ天気が変わる季節ですが体調はいかがでしょうか?
人だけでなく楽器にとっても厳しい季節ですね。
という事で今回は楽器にとっての温度と湿度の影響を簡単に説明していきましょう。
温度と湿度というのは楽器にとって非常に大きな影響があります。電気を使うエレキギターも、例外はありますが基本的に本体は木材で出来ているのでその影響は大きいです。
ギターを含む多くの楽器は本体が木材であることが多いので、温度によって膨張したり伸縮したりします。もちろんパッと見で分かるほど変化する訳ではありませんが、個体によっては細かなパーツの噛み合わせが見た目で認識できるほど変わることもあります。
また、極端な湿度変化も楽器にとっては大きなダメージとなることもあります。楽器に使われる木材は充分に乾燥させたものを使うのが一般的ですが、そのような充分に乾燥させた木材であっても空気中の水分を吸い込んだり吐き出したりして膨張、伸縮を繰り返し、楽器の内部に見えないダメージを蓄積させていることがあります。
特に極端な乾燥は木が割れてしまう可能性もありますので、冬の乾燥が続く時期は気を付けておいた方が良いです。さらに、梅雨から夏にかけての高温多湿の時期も楽器のコンディションを意識しておいた方が良い時期です。
ギターの場合、特にネックにその影響が現れることが多く、順反り、逆反り等の症状が出やすいです。
日本の環境だと完全に温度湿度を管理するのは難しいので、加湿器除湿器での湿度管理、
また冬の乾燥する季節には指板にレモンオイルを塗って保湿しておく等、最低限の対策をしておけば致命的なダメージは避けられるかと思います。
一般的には人が快適に過ごせる環境である温度20〜25度、湿度40〜50%あたりが楽器にとっても良いと言われております。
また実際の出音に対する影響も大きく、湿度の低い日はカラッとした明るい響き、反対に多湿の日はモサっとした重たい音になります。空気の振動で音が伝わるので、空気中に水分が多く含まれている場合、その振動が水分に吸収されてしまいあまり響かなくなってしまうという現象が起きているためですね。
ウィンズ音楽教室では演奏のみならず楽器の管理や音、音楽に関する小話等も必要に応じてレッスンに組み込んでおります。無料体験レッスンもございますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。
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