【自由が丘のヴォーカル教室】就活生必見/「聴きとりやすさ」の話
皆さん、ご無沙汰しております。
ウィンズ音楽教室ヴォーカル科講師 俊太岩(しゅんたろっく)こと 長田俊太郎です。
超久しぶりのボイトレブログですが、
『就活生必見 「聴きとりやすさ」の話』
と題して お話ししていきたいと思います。
というのも、昨今 音楽・歌唱以外に 日常的会話において発声・発音の悩みを持たれる方がチラホラおられ ヴォーカルレッスン中に相談される事も増えました。
中でも「会話の中でよく聴き返される」といった悩みをお持ちの方は少なくないです。
特に、就活生の皆さんはこれから面接ラッシュで緊張しながら受け答えをしたりする機会が増えるので 改めて自分の声に対して気付く事が多かれ少なかれある事でしょう。
「聴き取りやすさ」とは?
「聴きとりやすい声」と聞いてイメージする声も、人によって様々だと思います。
例えば、シンプルに”声量の大きな声”を「聴き取りやすい」と感じる人がいる一方、ワーワーとテンション高めに話す声が苦手な人にとっては 落ち着いたトーンで柔らかく話す人の声に心地や良さ・聴き取りやすさを感じる事もあるでしょう。
また、ただただ大きく発声している声も滑舌の問題で聴き取りやすさが半減する場合もあります。
更に細分化すると、声量があり滑舌が良くてもイントネーション(抑揚や音程)に変化が乏しい話し方だと 聴き取りづらく感じる場合があります。
例えば、同音意義の 「橋と箸」や「雨と飴」のような言葉は日本語の中に数多く存在します。
これらのイントネーションが逆になれば 相手に誤解を与える事が頻発します。
聴き取りやすさを向上させるには?
どうやら聴き取りやすさ・聴き取りづらさは受け手によって異なるようです。
では、聴き取りやすい声になるよう心がけるためには どのような意識・取り組みが必要なのでしょうか?
⑴距離感を考える
対面・リモートに関わらず、自分の声が相手の耳へどのような響き・大きさで届いているのかを想像して声を出す事は非常に大切です。
会話はよくキャッチボールに例えられますが、声はキャッチボールでは球に相当します。
10m先にミットを構えている受け手に対して5mの飛距離でボールを投げ込んでも当然届きません。逆でもそうでしょう。
5m先の受け手に10mの飛距離でボールを投げ込めば、暴投か強すぎる球を叩き込むような事になってしまいます。
受け手の居る位置を見据えて 飛距離を計算した声を出すように心がけましょう。
ただし、リモートでの会話などでは マイクまでの距離感も重要です。
イメージで届いていると思っている声がネットを介してどのような形で届いているのかを想定して発声しましょう。
⑵言葉の発音を考える
どんなに大きな声でも口や舌の動きが伴っていなければ、言葉の輪郭がボヤけてしまいます。自分が伝えたい言葉をテキストで脳内で反芻するより映像やイメージを思い浮かべて口をシッカリと動かしながら表情豊かに発声することが大切です。
特に、日本語には母音が5つしか存在しないので その5つの形をシッカリと発音して喋れるように練習するのも効果的です。自分が話そうと思っている文言を 一文だけでいいのでテキストに書き出し、母音で何度も話した後 子音を軽くつけて話すように心がけると 言葉の輪郭が鮮明になることを実感できます。
⑶声・言葉の抑揚や音程を考える
日常生活の中で聴く機会が多くなったAIの音声ですが、違和感や聴き取りづらさを感じた経験がある方、少なくないと思います。
スマホの音量をしっかり聴き取れるボリュームに設定していて 滑舌が悪いわけじゃないAIの案内でも 聴き取りづらい時があります。
その多くの原因はイントネーションや抑揚です。
前述の同音意義語など 音程の高低が逆になると意味が変わる日本語は数多く存在し、AIは読み上げるテキストをほぼ同じ音程の高低で喋るよう設定されている事が多い為、受け手がイメージする言葉のイントネーション・抑揚ではない言葉となり、意味を理解できたとしても違和感があったり 字幕が無いと聴き取りづらく感じてしまうのです。
この問題は人間同士の会話にも多々起こり得るもので、声量も発音もシッカリしているのに聴き取りづらく感じてしまう人の言葉には 適切なイントネーション・抑揚が取り入れられていない事が多いでしょう。
自分が聴き取りやすいと感じる芸能人が喋っている時の言葉のアクセントや音程の高低に気を配りながら聴き、マネて見ると効果的な練習になると思います。
⑷受け手の気持ちを想像する
⑴〜⑶までに並べた問題解決方法は あくまでも自身の声をブラッシュアップする為の知識や方法論に過ぎません。
最終的に大切なのは ⑴〜⑶の内容を踏まえて話した内容が自分の意図する形で受け取ってもらえているか否かです。
受け取り手が集中できていない時に 少し注意を引く為にアドリブで大きな声を出して見る事もテクニックの一つだったり、何よりも受け手が理解しやすい話のテンポや間(ま)も必要になったり、受け手が心地良く受け取れるようにするシチュエーションを提供してあげる事も時には必要だったり。
大きくまとめると「思いやり」という言葉に集約してしまうのですが 想像力を発動させて方法・テクニックを使わないと 届くものも届きません。聴き取りづらさの最大要因は思いやりの欠如だと言っても過言ではないでしょう。
聴き取りやすい声を手に入れるために
自分が理解して欲しい言葉を相手へ伝え、自分のイメージに近い形で受け取ってもらい、受け手の理解から派生した共感・反論などで会話のキャッチボールが成立します。
見晴らしのいい場所を選び、相手のキャッチしやすい場所へ 心地よい速さで 球を投げてあげるよう心がけると、次第に相手から返ってくる球も自分にとって心地よいものになっていく事でしょう。
ウィンズ音楽教室では、ヴォーカルレッスン内で話し方トレーニングも行っています。
ぜひ、一度 お試しの無料体験レッスンをご受講ください♪ お待ちしています♪
CATEGORY
NEW
-
query_builder 2024/07/31
-
【自由が丘のギター教室】ギター講師小倉大典のブログ/第27回「ペンタトニックスケール1」
query_builder 2024/07/01 -
【ウィンズエンターテインメント】高崎実のファイントーク第27回放送!!
query_builder 2024/05/31 -
【自由が丘のギター教室】ギター講師小倉大典のブログ/第26回「ギター特有の奏法」
query_builder 2024/05/27 -
【ウィンズエンターテインメント】高崎実のファイントーク第26回放送!!
query_builder 2024/05/02
ARCHIVE
- 2024/094
- 2024/072
- 2024/053
- 2024/041
- 2024/032
- 2024/022
- 2024/012
- 2023/123
- 2023/113
- 2023/102
- 2023/094
- 2023/082
- 2023/075
- 2023/063
- 2023/058
- 2023/048
- 2023/0310
- 2023/022
- 2023/012
- 2022/125
- 2022/113
- 2022/103
- 2022/093
- 2022/082
- 2022/073
- 2022/0610
- 2022/056
- 2022/045
- 2022/024
- 2022/015
- 2021/123
- 2021/102
- 2021/099
- 2021/087
- 2021/074
- 2021/065
- 2021/053
- 2021/049
- 2021/031
- 2021/011
- 2020/124
- 2020/102
- 2020/091
- 2020/081