【自由が丘のボーカル教室】閉鎖筋って何? 良い声に欠かせない喉の筋トレを教えます!

query_builder 2021/09/15
お知らせ
閉鎖筋


皆さん、こんにちは。


ウィンズ音楽教室ヴォーカル科専任講師の俊太岩こと長田俊太郎です。

今日は、良い声に欠かせない部位閉鎖筋のお話です。



閉鎖筋ってどんな筋肉?

閉鎖筋とは、声帯を閉じるために必要な筋肉の総称です。



喉奥にある2枚のひだ同士がぶつかり合い、振動する事によって声が鳴る仕組みについては以前のブログでお話ししましたね。


【参考】

『楽器(身体)を知ろう!① 発声とは?声帯ってどんなもの?』


我々がお喋りしたり唄う時に声を出す事ができているのは、閉鎖筋の働きで喉にある声帯(左右ヒダ)が閉じているからこそ。

先ほど「閉鎖筋はいくつかの筋肉の総称」と説明しましたが、ザックリと分類すると以下の3種類が存在します。


側筋

横筋

交錯筋


これら3種の筋肉すべてをシッカリと鍛えることで、声帯で息漏れの少ない閉鎖を実現できます。



さらに、声帯がキチンと閉鎖する事によって良い発声が可能になります。



3種それぞれの筋肉について解説していきます。


側筋

側筋は、声帯の後ろ側についている披裂軟骨(ひれつなんこつ)という部位を、外側に回転させる役割があります。

側筋が披裂軟骨を外側に回転させることで、 声帯同士の距離が少しだけ近づくようになります。


横筋

横筋は、披裂軟骨の後ろ側に位置し、横筋が披裂軟骨を動かすことで、声帯同士をさらに近づける役割があります。

側筋よりも声帯を閉じさせる力が比較的に強いのが特徴です。


交錯筋

交錯筋は声帯の横に位置し、X字形にクロス(交錯)している閉鎖筋です。

交錯筋も声帯同士を近づける役割ですが、横からの力で声帯を押して、閉鎖を促します。


閉鎖筋を鍛えるメリットとその効果

閉鎖筋を鍛えると、色んなメリットや効果を感じる事ができます。

目的意識を明確にして練習するため、閉鎖筋を鍛えるメリットや効果について知っておきましょう。

閉鎖筋を鍛えると、ザックリ次の3つの要素が感じられます。



声量UP

声量が上がります。

声帯同士の振動がシッカリ行えるため 必然的に音の輪郭がハッキリとして太さが出てきます。

閉鎖筋を鍛えるボイストレーニングメニュー開始前と比較すると、響きや鳴りの強さを感じる事ができ 声の大きさそのものにも変化を感じられる事でしょう。


ロングトーンの持続

一つの音程を発声し続けるロングトーンフレーズで安定した響きのまま長い時間に耐えられるようになります。

シッカリと声帯同士を振動させることが出来るようになっている為 息漏れがなくなるので「息が続かない」という不安から解放されます。

リズムが細かく テンポの速い曲では ブレスの時間が短いので、少ない息でシッカリと音を伸ばす事・鳴らす事が重要になってきます。

鍛え方次第では驚異的な長さでハイトーンを鳴らし、インパクトのあるパフォーマンスが可能になります。


表現力の向上

ブレスコントロールにより柔らかい音色を使いこなすのは閉鎖筋群の脱力による発声テクニックですが、閉鎖筋の緊張は筋力がUPしていないと行えません。

鍛えた閉鎖筋群をシッカリと使いこなせるようになれば、声量やアタック・アクセントが必要な曲に合った魅力的な声も出せるようになります。

例えば、歌い出しからダイナミックな声を期待されるAdoの「うっせぇわ」やYOASOBIの「夜に駆ける」、LiSAの「紅蓮華」、緑黄色社会の「Mela!」などハリのある声でのインパクトが必要な曲を唄いこなす事が可能になっていきます。

声の大小や明暗を巧みに使い分けられれば、あなたの表現力は一気に向上します。


目的を持ってボイストレーニングを受講する際にはぜひ意識してみましょう。



閉鎖筋の鍛え方

閉鎖筋を鍛えるためのトレーニングメニューは沢山存在しますが、今日はその一部を紹介します。

①地声に限定した発声練習

地声での発声は、閉鎖筋を鍛えるために必須のボイトレメニューです。

そもそも閉鎖筋で声門(声帯)閉鎖をしているという事は、息漏れが少ない状態です。

地声をキープできる高さの音程で良いので、以下の発音を明瞭に発声してみましょう!


1.ねい(ド)→ねい(レ)→ねい(ミ)→ねい(レ)→ねい(ド)


2.ま(ド)→め(レ)→ま(ミ)→め(ファ)→ま(ソ)→め(ファ)→ま(ミ)→め(レ)→ま(ド)



できるだけ 深く太い声をイメージしてください。


②エッジボイス

最近では「エッジボイス」という名称はかなり有名になりましたが、別名は「声門閉鎖」と言います。


映画「呪怨」で有名な あの「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」っていう声です。

喉の奥のシャッターを閉じたまま 息を少しずつ当てていくようなイメージで絞り出すと鳴るようになります。

最初から鳴らない人も一定数いますが、根気強く続けていくと閉鎖筋が強くなっていき、やがて「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」が鳴ります(笑)


エッジボイスを使ってのトレーニングは、かなり強力に閉鎖筋を鍛えられます。 


上記2つのメニューについての詳しい解説は また改めてこのブログで紹介するので、暫しお待ちください。



最後に

今回は、閉鎖筋を鍛えるメリットとトレーニングによって得られる効果についてお話ししました。

豊かな声で気持ちよく唄えるようになるため、閉鎖筋の鍛錬は必要不可欠です。 

頑張って声帯を閉(締)じまくりましょう(笑)


ウィンズ音楽教室では、現在 無料体験レッスンを設けています。

今回の閉鎖筋についてピンポイントで学びたい方も大歓迎です。

歌声だけではなく、喋り声も小さく息もれが多い方には必要なトレーニングなので、お悩みの方は 是非是非一度教室へお越しください!




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